【モノ】波佐見焼 HASAMI ブロックマグ ビック
浅草で用事を済ますついでにつむぐりというカフェに立ち寄った。
天井まで突き抜けの木造の民家。オーナーが少しずつ改修しているそう。
私が訪れた際も二階は改修中とのことだった。
その日は雨が止む様子を見せないほどの大雨の日。
古民家ということもあり雨が降りしきる音を
久しぶりに、もしかしたら初めてかもしれないという程近く感じた。
コーヒーを頼むと鮮やかな色の、少し角ばったマグカップが出てきた。
威厳も繊細さも感じさせないただのマグカップ。
お店のメニューにはそのカップは波佐見焼というものだと書いてる。
伝統工芸品の波佐見焼サマサマという素ぶりの見せないマグカップだった。
伝統工芸品、憧れのものを意図せず不意に手にしてしまったがために率直な感想を抱いてしまう。
ただのマグカップだ。
でも、ここまで人気になった波佐見焼には何か私には気付き得ない魅力があるはず。
と思い調べると、
「特徴がないところが魅力」とさっぱりと自分の平凡さを認めている。
自分のことをよくわかっている。
その上でどうすべきか、考え、動く。
これからも波佐見焼は残って行く、
そう思った。