【カフェ】cafe清澄
日曜日の夕方、忙しさから少し余裕がなくなっている自分を緩めに
清澄白河のcafe清澄に出かけた。
cafe清澄には、軽やかなピアノの音楽が流れていて、
日々の雑踏を忘れさせてくれるようなゆったりとした時間が流れている。
一人の時間を過ごしに来ている人が多い。
家の居間でくつろいでいるような感覚になった。
朝6時に目覚ましをかけて、心を仕事だけに傾けて慌しく家を出て、
夜デロデロになって帰る、そんな日々が遠い昔に思える。
学生時代、語学留学中にロンドンのカフェでただ静かに時間を過ごすことをよくしていて、その時間を思い出した。
シナモンロールの表面にカラメルのようなものが塗られていて、
表面だけが少しパリッとする。
時折このシナモンロールが恋しくなる。
その頃は余裕のない人をみて、あんなひとにはなりたくないと思っていた。
自分はそんな人間じゃない。そうおもいながら、生きていた。
気がつけば自分も余裕のない人間になっていた。
自分でも驚くほど、心が狭くなっていた。
ロンドンにいたころの自分は、物理的にも精神的にも余裕があった。
学生の身分で、誰に咎められるわけでもなく、ただ息をしていた。
必死で毎日を、生きている人をみて、余裕がない人は嫌だと思っていた。
私は現実を知らないただの子供だった。
やはり心穏やかな人でありたい。
生きている限り、この思いはずっと続くのだろうと思う。
素敵なひとになりたい。
ごちそうさまでした、と店をでた。