【映画】恋せども、愛せども(監督:堀川とんこう)
「恋せども、愛せども」
唯川恵の小説を映画化した作品。
色々な理由からとある女性に育てられることになった二人の姉妹。
姉妹といえども、父・母が違う、性格も真逆な二人。
姉妹、姉妹を育てた母、そしてその母の母。
大人の女性、4人の生き様を描いた作品。
「ども」
この接続助詞がこのお話の結論、そう思う。
ヒットドラマのような綺麗なハッピーエンドは、現実の世界ではそう多くない。
みんないろんな事情があって、
それでもその中に自分なりの意味を見出しながら今日を生きる。
その積み重ねがきっと人生なんだろうな、と最近思う。
この映画に出てくる女性は、
現実を受け止め、
自分のために、今日を生きている。
現実を受け止めることも、
自分のために生きることも、勇気がいる。
まっすぐな思いが報われないことがわかっていても、
自分の思いを一番に、直向きに恋をする、愛する、取り組む。
そんな女性を描くこの映画は、
世の中の女性をそっと勇気づけてくれる。