【習い事】初めての絵画教室(第一回目)

 

 

27歳になり、初めて油絵に挑戦しています。

 

 

学生の頃は毎日なんだか騒がしく、

素直に自分の好きなことに向き合えていなかったように思います。

本当ならば選択肢は無限大で好きなことができる自由な時間なはずなのに、

何者かになろうと躍起になっていました。

すぐに形にしようとばかりして、

焦って焦って、結局何にも没頭できなかった。

好きなこと探しばかりしていて、

本当に好きなことをすることを忘れていた。

 

単純に、やりたいことをやっていたらいい。

そしたらどうありたいのかは見えてくる、と学生時代の自分に言いたい。

社会人になったからと言って何かが大きく変わったわけではないけれど、

平日は好きなことばかりできるわけではない、

だから休みの日は本当に好きなことをやろうと思うようになりました。

 

 

 

だから、27歳になり、初めて油絵に挑戦しています。

 

 

絵画教室に行って油絵の体験をしてきました。

教室は古いビルの三階。

ビルの中に入ると絵の具の匂いがしました。

教室に付き「体験に来ました」というと、

説明もなくすぐにキャンパスの前に案内されました。

モチーフを用意してくださり、

「まず今日は下書きまで完成させましょう」と一言。

同じようにその日体験に来ていた高校2年生ぐらいのつるんとした女の子は、

そう先生が言うと、早速すごい勢いで書き始めた。

一方、私はモチーフをどう枠の中に配置するかで小一時間。

その後も物の大きさや角度などを微調整し続けあっと言う間に三時間がすぎた。

 

鉛筆でもの輪郭を書き、

その上からフィキサチーフというスプレーをかけて

鉛筆で書いた下書きが消えないようにしました。

そのあと、テレピン油で溶いたこげ茶色の絵の具でキャンパス全てを塗り、

ひとまず1回目の体験は終了。

 

 

少しでもイラストを普段から書いていてよかったと思った。

絵を書く時に必要なのは、もののを観察すること。

 

 

そのものがどう見えているか、

周りのものとのバランスはどう取れば良いか、考えて書くこと。

そんな絵を書く上での常識的なところを事前学習していなかったら、

キャンパスを前に何も手を動かせていなかっただろう。

先生は油絵自体は初めてかどうか聞いてきたが、

それ以上何も聞かなかった。

自由だ、と思う一方で、「初めてなんです。」と弱気になる暇もなく、

自分の実力を試された気がした。

やっぱり自由だ。

普通社会に出ると何をしてきたのか、まずは説明から始まる。

それがないだけなのに、自由と感じた。